日誌(Leaflet)

超かぐや姫!

Netfilx映画『超かぐや姫!』と私

February 21, 2026

今話題の『超かぐや姫!』の感想とかを書いておこうと思う。その前に作品との出会いから。

作品を知るきっかけ

作品の告知をXで見て気にはとめていたのだけど、見ようかなと思ったのは2026年1月6日の追加キャストの告知だった。

草野貴之 (Kusano Takayuki)'s avatar
草野貴之 (Kusano Takayuki)
2mo

青山吉能さん、また配信者系のキャラだ。配信者的キャラクターがこれらの作品に限らず増えてるのは時代だろうなあ。 www.cho-kaguyahime.com 後藤ひとり(ぼざろ) - ギター動画配信者 ぐるみん(アニポケ) - 動画配信者 目黒ルミ(喧嘩独学) - 美容系ニューチューバー 環木鈴蘭(うたミル) - インフルエンサー(メイク動画等) 綾紬芦花(超かぐや姫!) - 美容系インフルエンサー

Netflix映画『超かぐや姫!』公式サイト

Netflix映画『超かぐや姫!』公式サイト

Netflixアニメーション映画『超かぐや姫!』2026年1月22日(木)Netflixにて世界独占配信!監督:山下清悟。制作:スタジオコロリド/スタジオクロマト。出演:夏吉ゆうこ、永瀬アンナ、早見沙織など。


https://www.cho-kaguyahime.com/

要するに、デビュー作『Wake Up, Girls!』が放送された2014年の時から追いかけている声優ユニットとしてのWake Up, Girls!出身の青山吉能が出演するという告知である。青山吉能の最近のブレイクは『ぼっち・ざ・ろっく!』の主演である後藤ひとりという「陰キャ」ではあるが、配信者あるいはインフルエンサー的なキャラクターを演じることも多い。

また、そのアニメ『Wake Up, Girls!』のキャラクターデザインである近岡直も参加しているようだ、というのもきっかけの一つであった。

ボカロ

作品情報をあらためてチェックすると、楽曲が著名なボカロPが手がけることなどが発表されていた。

本作に出演する青山吉能がVOCALOIDと縁が深い(書けばかなりの量になるので割愛)こともあって知識として知ってはいたが個人的にはボカロは通っていないので、へぇ、と思ったくらいだった。

初音ミクが登場した時に面白いおもちゃが登場したなあくらいの感触ではあったが、Goole ChromeのCMで「Tell Your World」が起用された時に感動した記憶はある。

初音ミクといえば、本作品には出ていないが、同じWake Up, GIrls!出身の吉岡茉祐が初音ミク等を題材にしたゲームであるプロセカ(『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』)にMORE MORE JUMP!の桐谷遥役で出演してることもあって、そちら経由の知識もいくらかはある。熱心なプレイヤーではないが、劇場版アニメも見た。

そういったこともあり、ボカロに対する多くの人たちの思い入れ、みたいなのは事後知識として知っている感じであるし、もし私がもっと若ければハマっていたのかもしれないな、と思う。

初見の感想

さて、配信開始は2026年1月22日だった。2時間超えの作品という情報を見たのと、忙しかったりイベント行ってたりがあったのですぐには手をつけなかった。そうこうしているうちに良い評判がちらほらと流れてくるようになったので焦ったが、なんとか時間を取って実際に見たのは1月24日から1月25日にかけての深夜だった。

とにかく細かいところを端折って進んでいくスピードに翻弄されつつも椅子から動けずに目が離せなかった。所々展開についていけないところもあったが、今までに見てきたいろんな作品の知識により勝手にストーリーを補完し、最後まで一気見した。

その時の途中までの印象は1983年〜1984年に放送されたテレビアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』最終回の「ファイナル・ステージ」みたいだ、である。異界から来た登場人物が現世の人々に爪痕を残し、最後に大きなイベントがあって、異界に帰っていく、なんて話はそれこそ『かぐや姫』がそうだし、『魔法使いサリー』の最終回もそんな感じだった。よくある話、ではある。

しかし『超かぐや姫!』ではその先に強い意志があった。様々な理由から意志を貫き通すのは難しいし、挫折も多い。実際に私もいろんな体験と記憶の上に生きている。幸いにして大過なく生活できているとはいえ、かつて思い描いた目標には到達できていない人間にとっては輝いて見えるのだ。

本作品はストーリーの展開やゲームシーンの描写など、初見ではわからなかったことがそれなりにあったが、愛(エロース、アガペー、などなど、いろんな意味での「愛」が全部盛りになってるように見える)に突き動かされた意志の強さに心を動かされた。

また、作品でのネットの描写と、その上で展開される世界が、かつてパソコン通信・インターネットで夢を見ていた理想郷を描いていることも、それこそ平成元年からネットに触れてきた人間にとっては懐かしい眩しさだった。

インターネットについては善とも悪であるとも描かずに、そこにあるフラットなものとしているとインタビューで読んだ気がするが、ツクヨミに繰り広げられる「クリエイターエコノミー」が本来の意味での明るい表情をしている。

そんな強さと眩しさは、ネットを長いこと徘徊してきた人間として知識としては少しは知っているが、ボカロもVTuberもVRChatもe-Sportsのどれもストライクゾーンではない、もはや人生の後半に入っている私のようなものでも背中を押してくるものだった。

ガイドブックと小説

すぐに楽曲CDや関連書籍を買いに行った。漫画以外は比較的すぐに手に入り、曲を聴き、YouTubeの公式チャンネルの動画を漁り、ガイドブックや小説を読破した(コミカライズ版はすぐには手に入らなかった)。

アニメ版では本筋ではないからということで省略されたであろう情報で補強されるアニメ本編。作品単体だけではなく、周辺のメディアも通じて面白さが増していく立体感は悪くない。

VRChatでのライブ

VRChat内のサンリオのワールドにてステージがあるという発表があった。さっそく電気屋にてHMDを見てみたが、さすがに値段を見て躊躇した。

結局、2Dの画面で配信を見たのだが、それでも初期アバターながら多数の観客に混ざってステージを見ることができたのは楽しかった。

劇場公開

一週間限定で公開されるとの発表があった。「聖地」である立川のシネマシティも当然のように公開劇場であるらしい。いろいろと噂には聞いていたシネマシティに一度はいかねば、ということで有料会員になり、会員先行の発売を待った。前後の予定があったので、2回目の上映の真ん中の席を狙って無事に確保した。

前日はVTuberの名取さなの『超かぐや姫!』同時視聴配信に合わせて本編を再見した。VTuberならではの視点はとても面白かった。

朝は定期的に通っている病院へ行った(大病を患っているわけではないが、健康診断で要経過観察の箇所を見てもらっている)。3月末で閉院するというその病院へ行き、引退するという先生に挨拶をしてしんみりしてしまった。処方箋を薬局へ送信し、すぐに立川のシネマシティ シネマツーへ向かう。

昼飯を食べる時間がなかったので映画館でホットドッグとポテトを購入。グッズはどうせ枯れてるだろうと無視してシアターへ。無事に特典のスタッフイラスト本は手に入ったが、後の回では枯れていたようだった。

大きな画面と良い音響で見る『超かぐや姫!』は素晴らしい。我が家の「ホームシアター」も簡易なものではあるが複数のスピーカーで構成されていて、古いながらも大きなテレビがある。しかしガチの映画館にはかなわない。圧倒的な没入感はさすがであった。

あちこちから鼻をすする音がした。2回目以降の鑑賞者であれば作品の冒頭のほうから泣けるポイントが散りばめられていることに気づく。最後には自然と拍手が起こっていた。会場全体で万雷の拍手が響き渡るというものではなかっのがリアルだった。

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